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校長あいさつ

2024年03月01日
学校文化の継承
 「6 年生を送る会」はやはり他の行事とは違う良さがあります。最上級生として委員会やクラブをはじめいろいろな場面で活躍してきた6年生を感謝の気持ちと共に全校児童で送り出す。とてもいい時間です。子ども同士のお別れの会なので、5年生を中心に企画・準備・運営がされる手作りの会です。コロナ禍では、体育館に集まることができず、リモート開催など工夫して続けてきましたが、今年、ようやく一堂に会して実施できました。送る側も送られる側もそれぞれの思いをひとつにして、みんなで同じ時間を共有する。とても温かな雰囲気に包まれていました。こういう学校の文化は大切にしていきたいものです。行事だけでなく、いろいろなところに学校の文化は見られます。
 廊下を歩いていると1 年生が教室の引き戸の溝を掃除していました。小ぼうきを持って黙々と溝にたまったごみをはき出しています。両ひざをつき左手で体を支え、右手に持った小ぼうきで溝の端から端まで「サッサッ」と音が聞こえてくるのではないかという勢いで掻き出しています。そんな一生懸命な姿を見たら声をかけずにはいられません。
「きれいにしてくれているね。ありがとう。」
「うん。」
集中しているところをじゃましてはいけないのでその場を離れました。1 年が終わろうとしているこの時期、「慣れ」が出てきてもおかしくないのに決して手を抜かず掃除に取り組む1 年生の成長がすばらしい。そして、細かいところまで掃除を行き届かせてきた担任の指導がすばらしい。
 短縮日課で下校時刻まであと20分。校長室掃除担当の6 年生が来ました。
「失礼しまーす。」
「あれ、今日は早く帰る日でしょ。掃除やるの? 」
「はい。2 0分には教室に戻ります。」
いつもの半分くらいしかない時間、そんな限られた時間でもできることをやろうと校長室に来てくれる6年生の気持ちがうれしい。手際よく掃き掃除を済ませると教室に戻っていきました。きっと担任は6年生に対して「時間を有効に使う」ことを1年間じっくり指導してきたのだ
と思います。その成果が自然に表れたのだと思いました。
 よく見ると靴箱に入っている運動靴がぴたっとそろっていることに気がつきました。「スー、ピタ」の合言葉で指導する靴箱の使い方です。手前に靴のかかとをそろえて置くと取り出しやすいし、見た目も気持ちいいものです。1 年生が入学すると靴箱の使い方として「スー、ピタ」を指導しますが、1年生だけでなく学年が上がってもそろっているのがすばらしい。言われなくても子どもたちがその良さを分かっている、身に付いているということです。こういうちょっとしたことも学校の文化です。
 子どもたちに身に付いた学校の文化は、1年で終わりではなく、静かにそして確かに続いていくものです。1年の終わりに校内を歩きながら、これまで飯田東小に伝わり、根付いてきた学校の文化をもう一度確かめながら来年度へ大事につなげていきたいと思います。
 最後になりましたが、各ご家庭や地域の皆様、令和5年度の本校の教育活動へのご理解とご協力に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
重点目標 よりよくなろうと行動する子
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